中谷 直司 (ナカタニ タダシ)
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国際社会が、より安定し、平和で、かつ公正なものとなるためには、どのような問題を克服しなければならないのか。そして、そのために日本が果たすべき役割とは何か。以上の問いに私は、国際関係史を中心とする歴史学的アプローチと、制度論に代表される社会科学の理論的アプローチを統合することで答えようとしています。
同時に、国際社会との安定した関係を支える国内社会の政治的な条件についても強い関心を持っています。そのために、戦前日本における政治的自由主義の挫折と戦後日本における定着についても、同じく歴史学的アプローチと社会科学上の理論的なアプローチの統合による研究を目指して、少しずつ準備中です。
こうした取り組みを通じて、歴史学的アプローチをとる研究者の批判に耐えると同時に、国際関係の理論分析を専門とする研究者にとっても意義のある知見を提示できる研究の実現を、長期的な目標としています。
【主著】『強いアメリカと弱いアメリカの狭間で──第一次世界大戦後の東アジア秩序をめぐる日米英関係』(千倉書房、2016年)